オメラスから歩み去る勇気

こんにちは。Senです!Youthのみなさん、いかがお過ごしですか?


緊急事態宣言が解除された地域も出てきて、

全国的にコロナウィルスに対して規制緩和の動きが見れる今日この頃ですが、

今日は一つ、「オメラスから歩み去る人々」についてお話ししようと思います。




とある場所に「オメラス」という理想郷があります。


その場所はユートピア Utopia(理想郷)のような場所で、

すべてのユーフォリア Euphoria(幸福)に満ち溢れた場所です。


人々は、この場所で過ごす幸せで完璧な生活に満足しています。


私のブログの由来説明にも使われる「Utopia」、

理想郷・桃源郷ともされ、人々の願いや理想の詰まった夢溢れる場所です。



そんなオメラスに住む人々は、この場所の秘密とも、

なんとも言い難い「事実」を胸に生きています。



このオメラスのどこかにある、薄暗い地下に一つの部屋があります。

その部屋には鍵のかかったドアがあるだけで、他には窓一つもありません。



この部屋には一人の子供が座っています。この子は知能が低く、栄養失調です。

世話を焼く人は誰一人いません。ずっとずっとこの地下で、惨めな生活をしています。



しかし、オメラスの人々は知っています。この一人のかわいそうな子供の犠牲の上に、

自分たち大勢の幸せが成り立っているということを。



誰もが、その子は、その部屋にいなければいけないことを知っていました。

その子がもし、太陽の下に連れ出され、体を綺麗にして、美味しい食事をして、

頭が良くなるために勉強なんて始めたら、

他の大勢の幸せが消えていくことを知っています。


でもその子一人を地下室に閉じ込めておけば、他の大勢は幸せに、

この理想的で何もかもが完璧なオメラスで過ごすことができます。



このオメラスに住む住人たちは、皆見て見ぬ振りをしています。

否、まるで何も見てないかのように振舞っています。


きっと、彼らにその子のことを聞けば、

みんな引きつった笑顔で「なんのこと?」とでもいうのでしょうか?



みんな、最初はショックを受けます。この子をどうにかしてあげたいと、

助けてあげたいと思うはずです。

でも、無理だと諦めるのです。

その子供一人を助けるということは、

その他の莫大な数の人々が「不幸」になるということだから。


私もオメラスに住んでいます。

多分みなさんもオメラスに住んでいるんじゃないかな、


私には明日の寝床を心配する日はありません。

明日の授業を心配することはあるけれど。

寝て起きることは当たり前です。

朝ごはんも昼ごはんも夕飯もおやつも間食も、あります。

自分が寝ている間に、世界の反対で起きていることなんて考えず、

静かに寝音を立てることができることが普通の世界にいます。



この物語には、もう少しだけ続きがあります。

多くのオメラスの住人は、

この一人の子供と、他の住人の幸せを天秤にかけた時、真っ先に後者を選ぶでしょう。



でもごく稀に、その天秤を前者へと傾ける者たちがいました。

そんな彼らは、この美しいオメラスの門をくぐり、都の外へと出て行きます。



そして二度とオメラスへと帰ってくることはないそうです。


そうやって、オメラスから歩み去っていった人たちはどこへいくのか。

何をしにいくのか。


私の周りには、勇敢にもそのオメラスから歩み去って行った人たちが大勢います。

でも、まだ誰一人として、この門をくぐって帰ってきていません。



みなさんには、このオメラスから一歩足を踏み出す、小さな勇気がありますか?


それとも、このUtopiaをDystopiaとしますか?

私は、、、、このオメラスをEutopiaにしたい。



Eさえつけば、その理想は現実になるんだと。


Earthだって、Eutopiaになるんだって、


それができれば、理想郷ってだけで終わらないって。



現実から目を背けちゃいけない。



けど凝視する必要だってないと思う。



私にできるのは、あの子の顔をよく覚えておくこと。

それをしっかり胸に刻んで、一度このオメラスから歩み去る勇気を持つこと。

あの美しい門をくぐって、

そして、再びこの場所に帰ってくることだと思う。


それでは、またお会いできる日まで。

End

Futureutopia: Blog for youth

future (未来)+eutopia (実現可能な理想郷) それは私たちがつくるもの  コレから先、どんな未来が待っているんだろう? 自分をに問い、自分に迷い、未来を考える私たち思春期。 そんな年齢だからこそ「ミライ」について考えなきゃいけない。 10年後、世界はどんな色で輝いているんだろう? 私たち未来を担う「youth」がつくる「未来の社会」とは

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